主の再臨を迎えるための備えについて教えておられる箇所です。一つ珍しい言葉が出てきます。「読者は悟れ」という言葉です。「憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら、逃げなさい」というイエス様の言葉から、しっかりと悟りなさいと注意しています。憎むべき破壊者が聖なる場所に立つことで起こるのは、礼拝が奪われるということです。礼拝が奪われることは、信仰者にとって最大の悲しみです。しかしその時には「逃げなさい」とイエス様は言われます。どうして、「礼拝の場所を守り抜け」と言われなかったのか。その御心を悟ることが、再臨されるキリストをお迎えする備えに関わってきます。逃げると言っても、信仰を捨てることとは違います。神様の救いを信じるからこそ、逃げることができるのです。苦しみの期間は神様が短くしてくださることを信じて退くのです。私たちの教会も昨年、コロナ禍のために礼拝堂から退かなければなりませんでした。礼拝堂での礼拝が中止され、賛美を歌えず、出会いが絶たれた時、私たちの信仰がどれほどそれらによって代えられていたかを知らされました。イエス様はそれらも含めて、賛美であれ、礼拝堂であれ、交わりであれ、「ここにメシアがいる(救いがある)」と言われても、信じるな、と告げます。イエス・キリストの十字架によって私たちに救いを与えてくださった神様にだけ救いがあります。そして、神様は礼拝の場所におられるのではなく、聖霊として私たちと共にいてくださいます。再臨されるキリストは救いに選ばれている者を必ず集めてくださるという約束を信じるのです。
(2021年1月17日)
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