当時、律法の掟を果たす時に、掟の言葉だけでなく解釈や言い伝えが大事にされていました。その律法の専門家がイエス様に最も重要な掟は何かと質問しました。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」イエス様はこのように答えられました。大事なのは、「律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている」というイエス様の言葉です。「律法全体と預言者」とは聖書全体のことを指している言葉です。そして「基づいている」と翻訳された言葉は「ぶらさがっている」という意味の言葉です。この二つの掟が全うされなければ、他の掟も守れず、それは偽善となります。しかし、この二つを全うすることは私たちにはできません。それでは私たちは神様に受け入れていただけません。だから、救い主であるイエス様が「まことの人」として最も重要な掟を十字架で全うしてくださいました。神様を愛して御心に従い、私たちを愛して十字架の死を成し遂げてくださいました。律法を完成された罪のない方として私たちを救ってくださいました。イエス様が十字架にかかって死んでくださり、イエス様ご自身が救いの基となって私たちを支え、神様の救いへと入れてくださるのです。
(2020年11月8日)
0 件のコメント:
コメントを投稿