エルサレムに入られたイエス様は、まっすぐに神殿に向かわれました。そして、神殿の境内で商売をしている者たちを追い出されました。「宮きよめ」と言われる大変大切なイエス様のお働きです。イエス様は商売をしていることに怒られたのではありません。商売をすることによって、その場所で祈ることを許されている人々から祈りの場所が奪われていることを怒られたのです。それが「強盗の巣」と言われていることです。ですから、イエス様が商売をする人々を追い出されるとすぐに、本来この場所を与えられて神様への願いを祈るはずの者たちとして「目の見えない人や足の不自由な人」、「子供たち」がイエス様へ寄って来ます。彼らの願いを聞き、イエス様は癒しをもって神様の恵みを与えられました。その様子を見て子供たちの口には救い主への讃美が与えられました。すべて預言の成就でした。しかし、その様子を見た祭司長や律法学者たちは怒りました。彼らは「祈りの家」である神殿の管理者です。しかし罪によって鈍くなり、神様のこと、祈りのこと、礼拝のことを自分たちのものにしてしまったのです。神様を奪い、祈りを失わせている罪の姿が彼らの中にあります。祈りを奪った「強盗」の姿です。救い主であるイエス様は、祈りを私たちに取り戻してくださる方です。十字架の救いをもって、奪われることのない「祈りの家」へと私たち自身を新しくしてくださいます。
(2020年8月23日)
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