神様によって示され、シモンがイエス様のことを「救い主、生ける神の子」と告白した「このとき」から、イエス様は十字架の苦しみについて弟子たちに伝え始められました。イエス様は私たちの罪の贖いとして十字架で死なれ、復活される救い主です。するとシモン・ペトロがイエス様をわきへお連れしていさめ始めました。ペトロのイエス様を慕う心から出た行いですが、イエス様はそこに「サタン」の誘惑を見て、ペトロではなくサタンに対して引き下がることを命じられます。イエス様が救い主であることが人に啓示された救いの支配に対してサタンが間を置かずに誘惑の手を伸ばしてきたのです。かつて荒野でイエス様が経験されたサタンの誘惑がここで繰り返されています。十字架にかからずに「全世界を手に入れる」誘惑です。イエス様はそれを拒絶なさり、併せて弟子たちに「自分の十字架を負って」従うことを求められます。十字架は神様が与えられるものです。イエス様には、罪の贖いのための苦しみの十字架があり、私たちにはイエス様を「救い主、わが神」と信じる十字架があります。この十字架を背負い続けて、神様から離れずに従うことを求められました。イエス様を信じる十字架が重荷となって私たちを苦しめるかもしれません。しかし、十字架を負って従う先に神様のくださる命が約束されています。
(2020年3月15日)
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