弟子たちを伴って高い山へ登られたイエス様のお姿が太陽のように光輝いた栄光のお姿に変わったことを伝えています。光輝く姿は、人間が直視することを許されない存在であることを示しています。つまりイエス様がまことに神であることを弟子たちに示しています。そして神様ご自身が「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と証しされた大切な出来事です。これは、ペトロの「あなたはメシア、生ける神の子です」という告白を神様御自身の証しで裏付けています。ペトロはこの光景を見て、仮小屋を建てましょうか、と言いました。神の子の栄光の姿を地上に止めたいと思ったのでしょう。しかし神様は「これに聞け」と命じられます。また、イエス様ご自身も、復活するまで見たことをだれにも話してはならない、と命じられました。人々に誤った救い主への期待を持たせないためです。神様の心に適う者としてイエス様が選ばれたのは、直視できない神さまの栄光に留まることではなく、高い山を下りて、十字架への道を歩まれることでした。既に、イエス様は必ず苦しみを受けて殺され、復活されることを語っておられます(16:21)。聞くべきこととは、天の栄光を捨て、罪人である私たちの世に降られ、私たちの罪のために十字架にかかって死に、三日目に復活される救い主の福音の言葉です。イエス様を神の子と信じ、神として礼拝した私たちは、イエス様の福音を聞き、それぞれの日常でキリストの栄光を信じて信仰者として生きるのです。
(2020年3月22日)
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