今日の箇所の直前にイエスさまは「あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることはできない」と言われました。律法学者やファリサイ派の人々というのは、「律法」という掟を守って「義」に生きようとした人々です。それらの人々以上の「義」がないと天国に入れないと言われると途方に暮れてしまいます。ここで「殺すな」という誰でも知っている律法の掟をあげて、これを厳格に守っている人々以上にこれを守ろうとするなら、殺すことに繋がってしまう罪の初めである腹を立てることすら、裁かれることになってしまう。「義」を正しく厳格に生きるという点で理解すると、行きつく先は私たちにはどうしようもないところが見えてきます。それでは誰も天国に入れません。これは神さまが私たちと共におられるから求められる「義」を間違って理解しているからです。「義」は神さまの御心にお応えすることです。「殺してはならない」、だから腹を立ててもいけない。腹を立てたらもう天国には入れない、というのではなく、腹を立て、争いを起こす時に、共におられる神さまの御心に思いを向け、御心に応えて和解を願うこと、神さまと一緒に和解に生きることが「義」なのです。罪は救い主イエスが負ってくださいました。だから、私たちは悔い改めて神さまの御心に応える「義」を目指すことができるのです。
(2018年1月14日)
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